【電気柵設置の仕方 その1】動画をYouTubeのtegosチャンネルにアップしました。
今回の【その1】では、
・電気柵設置に必要な資材と道具
・支柱の設置場所
・電線を張る高さ
について説明しています
電気柵設置に必要な資材と道具

電気柵に必要なものは4つあります
1,電気柵本体(今回はソーラーパネル付き)
2,アース棒
3,支柱(※ガイシ付き)
4,電線
※ガイシ・・・電線を架ける部品
作業するときの道具として、
1,軍手
2,ポール・アース棒を地面に打ち込むためのハンマー
3,棒とテープまたはマジック(ガイシの高さの確認に使用)
4,ニッパー ラジオペンチ
5,メジャー
などをご用意ください
支柱(ポール)の設置
画面の舗装された道から
野生動物が侵入してくるという想定で設置します

手順①
舗装された道から圃場側に50㎝以上内側に支柱を打ち込みます
打ち込む深さは
支柱が90㎝なら15~20㎝
支柱が180㎝なら30㎝が目安です
舗装されたところに動物が前足をついてもアスファルトなどで絶縁されてしまい感電しません
電気柵は
舗装されていない地面に野生動物の前足が着地し、
電線に鼻など体の一部がつくことによって、
感電するという仕組みになっています
そこで、道から圃場側に50㎝以上内側に支柱を設置することが大切になってきます

手順②
支柱と支柱の間隔を3mあけて打ち込んでいきます
ガイシ向きの確認

手順③
ガイシは必ず圃場の外側に向けます
圃場の内側に向けてしまうと野生動物が電線に触れる(感電する)ことなく支柱を倒してしまいます
(メーカーによってはガイシを向ける方向が違うこともあるので確認してください)
ガイシが最初からついていない場合、支柱を打ち込む前につけておくと作業が楽ですね!
支柱を地面に並べて、ガイシをとりつける高さに一度にマジックなどで印をつけるといいです
その時に打ち込む深さの印もつけましょう!
電線を張る
入ってくる野生動物の種類によって、効果のある電線の高さが違います!!
支柱とは別に、棒にテープなどで印をつけて支柱を打ち込んだ後1本1本の支柱のガイシの高さを測り、調整すると早く正確に作業ができます

手順④
イノシシは
地面から20㎝・40㎝の2段階の高さに2本電線を張るので
1本の支柱に2か所(地面から20㎝・40㎝の高さ)にガイシを付けます
20㎝がイノシシが潜り込めない高さです

シカは
地面から20㎝・40㎝・70㎝・100㎝・130㎝の5段階の高さに5本電線を張ります
イノシシの2段張りの上に30㎝間隔で3段電線を足し、5段張りにします
鼻などが電線に触り、感電し
強いショックを受けることで
次から近づくのをやめようと感じさせるのが電牧柵です
『電気ショックを受けていやな気持ち』が、
『圃場の中の作物を食べたいという食欲』より強ければ
侵入を防ぐことができます
電気柵は物理的に侵入を防ぐものではなく、野生動物の心理を利用した心理柵であるということを理解して使用することが大切です
【電気柵設置の仕方 その1 】のまとめ
必要なもの5つ
1,電気柵本体(今回はソーラーパネル付き)
2,アース棒
3,支柱(※ガイシ付き)
4,電線
必要な道具
1,軍手
2,ポール・アース棒を地面に打ち込むためのハンマー
3,棒とテープまたはマジック(ガイシの高さの確認に使用)
4,ニッパー ラジオペンチ
5,メジャー
方法
①支柱に印をつける
ガイシの高さと、打ち込む深さの位置にマジックなどで印をつける
②ガイシをとりつける
ガイシが付いていない場合は支柱を打ち込む前に取り付ける
③支柱を打ち込む
支柱と支柱の間隔は3m
舗装された道から圃場側に50㎝以上内側に
打ち込む深さは、支柱が90㎝なら15~20㎝・支柱が180㎝なら30㎝が目安
④ガイシの向きと高さを確認
ガイシは守りたい圃場の外側に向ける
対イノシシなら地面から20㎝・40㎝の2か所
対シカなら地面から20㎝・40㎝・70㎝・100㎝・130㎝の5か所
次回は電線を張っていきます!
参考:ワイヤーメッシュ柵の設置については次のリンクからご覧ください