【tegos本部だより~第4回専任者研修会(後期)~】動画をYouTubeのtegosチャンネルにアップしました。
回を重ねるごとに理解が深まる研修会。
今回の第4回は、3人の専門家の方々から
クマ対策・サル対策、中型獣対策、鳥獣対策について学びました。
【tegos本部だより~第4回専任者研修会(後期)~】
クマ対策、サル対策について~農研機構 主任研究員 堂山様~
農研機構(※)
畜産研究部門 動物行動管理研究領域 主任研究員の堂山様に講義していただきました。
野生動物の行動や能力を解明し、それらを基にした被害対策技術の開発を行っておられます。
(農研機構HPより)
(農研機構とは国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構のこと)
クマの生態や足跡、活発な活動時間帯など、現地を徹底的に観察しておられるからこその知見。大変勉強になりました!!
山に棲むサルと集落中心に棲むサルでは栄養状態が違うので繁殖能力が変化するというお話もなるほど、納得でした。
集落中心に棲むサルの栄養状態を良くして、せっせと繁殖能力を向上させているのは人間なんですね…
中型獣対策について~野生生物研究所ネイチャーステーション 古谷様~
中型獣とはアライグマ、ハクビシン、タヌキ、アナグマヌートリア、クリハラリス(タイワンリス)、キョン、テンなどのことです
(農林水産省 HPより)
古谷さまは中型獣対策の第一人者!
興味深いお話を沢山お聞きすることができました。
中型獣の中でもアナグマは急速な増加傾向にあります。
しかし、アナグマはほかの動物と比較すると生態や行動に謎の多い動物だそうです。
今後の研究で謎が解明されていけば、より効果的な対策をとることができるようになりますね。
イノシシの侵入防止柵では、中型獣の侵入を防止できません。
自分の農地を荒らしている犯人が何者なのか!を確認し、
それぞれに合った対策をする必要があります。
先日、tegosの神石高原町担当 岡部FA(フィールドアドバイザー)の家庭菜園を荒らしていたのが中型獣の代表格、アナグマであったことが確認されました。
相手が何者なのかが分かることで、やみくもに策を講じるのではなく、被害を与えている獣に効果な対策を打つことができます!
鳥類対策について~農研機構 上級研究員 山口様~
農研機構 畜産研究部門 上級研究員の
山口様。
中小型鳥類における農作物への被害軽減に関する研究をしておられます。
(農研機構HPより)
鳥獣害の加害者が誰かを見極めることがやはり大切。
鳥がついばんだり、獣がかじった後の歯形(食痕)から分かることも多いとのこと
農研機構の鳥獣害痕跡図鑑は被害を受けた作物から加害鳥獣を判別でき、とても興味深いです。
(畜産研究部門 動物行動管理グループHP)
これからも様々な研修で、専門性知識を積み上げていきます!