【電気柵設置の仕方 その4】動画をYouTubeのtegosチャンネルにアップしました。
今回の【その4】では、
・電圧の確認
・農地とコンクリート地面での電圧の違い
・くぼ地での設置
・冬や作物がない時期
について説明しています
電圧の確認
手順①
テスターで電線に流れているボルト数を計測します
電圧は常に6000V以上に保ちましょう
十分に高い電圧を確認出来たら設置完了です
3000Vや1000Vなど低い電圧になっていたら、どこかが漏電している可能性があります。
設置した防護柵をみてまわって漏電箇所を見つけ、修繕しましょう
農地とコンクリート地面での電圧の違い
動物の前足が地面に接地し、鼻が電線に接触することで動物の体に電気ショックを与えることができます。
その地面がコンクリートで覆われていると通電しにくいので十分なショックを与えられません
最低でも農地の50cm内側に柵を設置しましょう
動物が鼻を電線につけたとき、前足が通電しやすい湿った農地に位置するように、
柵の位置を調整するのが大切なんですね
前足の接地面が 農地だと9900V コンクリートだと3100V かなり差があることが分かります
舗装された道のきわや、ギリギリの位置に設置された電気柵の威力は、50㎝農地の内側に設置した柵の3分の1しかないんですね・・・せっかく設置してるのにもったいない!
くぼ地や傾斜地に設置する場合
地面から20㎝・40㎝に電線があることが大切なので、
ポールを足したりして高さの調整しましょう
農地のまわりって、平らなところばかりじゃないですもんね!
電気線に草が接触すると漏電して電気ショックの威力が下がってしまいます。
こまめな草刈りが必要になります
電気線が切れていないか
草が接触していないか点検をしましょう
冬など、作物がない時期の対応
作物がない時期にも電源を落とさないようにしましょう!!
もしくは、電線を撤去しましょう
通電していない電気柵を設置したままでいることで、イノシシが
「この線にふれても怖くない」と認識してしまい、
通電を始めても、鼻で確かめずに突っ込んできてしまいます。
電気柵は電気ショックにより、「怖い」と感じさせて侵入を防ぐ「心理柵」です。
一度「怖くない」と認識されてしまっては効果がなくなってしまいます
電気ショックで侵入させないというよりも
びっくりさせて、避けるようにさせるものなんですね
正しく設置する大切さがわかりました!